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虐待について

虐待は自分の保護下にある主に弱い立場の人や動物などに対して行われる嫌がらせや暴力のことを指します。現在大きな社会問題にもなっている児童虐待の他に高齢者に対するものも取りざたされるようになりました。これは高齢者施設などで起こることが多く、問題視されるようになりました。児童虐待は、幼い心に傷を残し、成長した後もその後の長い人生の中でPTSD、パニック障害、恐怖症、強迫性障害など様々な精神疾患を引き起こす危険性があります。周囲の大人に助けを求めることもできずに、家庭の中だけで孤立してしまうと発見が遅れ、心身共に危険な状態となってしまうケースもあります。一方、配偶者の子どもへの虐待が原因となる別居離婚、または再婚相手から受けるケースもあり、根が深いだけでなくそのケースごとにそれぞれの問題点も違います。

児童虐待は実の親の片方から受けている場合と、再婚などによって新しく家族になった義父、義母によって起こる場合があります。どちらの場合も子ども自身は「自分のせいで怒られている。」「自分が悪いから。」と思い、もう片方の親や他の家族にこれを隠すことが多いため、発見は遅くなりがちです。ニュースで毎日のように子どもの痛ましい事件が報道されていますが、これも氷山の一角に過ぎないかも知れません。

自分の配偶者が行っていた場合、子どもを連れて家を出たり離婚したりすることで、子どもを守ろうとする場合があります。また自分も配偶者から暴力を受けている場合があります。その場合には隠したり、連れ戻そうとしたりする配偶者から身を守るための措置を、行政などに求める場合もあります。

弱いものをターゲットにして暴力(言葉の暴力も含む)を振るう行為は、卑劣で恥ずべきものです。しかし、被害者は孤立しがちで、表層には表れにくく、加害者も外面をよく取り繕って、それを隠したり、離婚を回避したりしようとすることもあります。分かりにくいこれらの行為を見抜き見定めるためには、周囲の人々がコミュニケーションを取りあい、社会や地域で孤立する家庭や子どもたちが少しでも減るように心がけることも大切です。

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