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陳述書について

陳述書は民事訴訟の際に当事者や証人などから提出してもらう、事件の詳細な内容や状況、裁判の争点などを分かりやすく書いたもののことです。これによって裁判にかかる時間を短縮させることができ、スムーズな進行を可能とします。これによって裁判所では前もって提出された文書を裁判前に読んであらかじめ内容を把握しておくことができ、裁判を進める下地を作っておけるのです。

家事、民事関係の裁判には、その家庭事情や出来事、事件の起こった背景などの細かいことまで関わりがある場合が多く、それぞれの件にはひとつひとつ違った問題点があるため、それを紐解くためにすべての陳述を裁判所出廷の際に裁判官が聞くことは膨大な時間が掛かり、判決までに長い期間がかかってしまいます。特に夫婦関係に関する訴訟は、家庭環境や親族との関わり、金銭面の問題やそれぞれの夫婦独自の問題を含んでおり、それらを全て考慮して総合的に判断する必要がある場合も多くなっています。原因や争点が一つではなく、また複雑に絡み合っている場合には、それらを口頭尋問で一から明らかにしていたら一つ一つの裁判は長いものとなってしまいます。そこで当事者以外の裁判に関わるもの全てが争点や事実を前もって知り、同じ認識をもって裁判に臨み、焦点を絞れるようにしておくのです。

陳述書には、起こった事実や争点、裁判官に知っておいて欲しい点を書きます。事実についてはできるだけ詳しく、起こった日時や関わった人物や場所を記載します。時間の経過の順に書き、作成日時と署名、捺印を入れます。裁判前にあらかじめ提出を求められますが、口頭尋問の際に後になって気づいた点や訂正や付け足しを行うこともできます。裁判では陳述書があることを前提に特に強調したい部分や主張したいことを的確にまとめて話すようにすると効果的です。

訴訟前に文書にまとめることは、自分の考えを裁判の前にまとめることができ、馴染みのない裁判所での尋問で気後れして言えなかったり、言い忘れたりすることを防ぎます。陳述書を上手に利用して有利に裁判を進めることもできますので、疎かにすることはできません。

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