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別居について

別居生活はそれぞれの夫婦によって始まる事情も違いますし、目的も様々です。しかし、計画性のない状態では安易で間違った結果を生む恐れもあり、それぞれの目的に合った準備と計画を立て、前向きで建設的な生活を始めることが大事です。曖昧な理由で期間や方向性を曖昧にしたままで、先の見通しもなく別居を続けることは無意味なうえにそれぞれの心境を悪化させることにも繋がります。

別居を始めるにあたり、準備することが可能な状況であれば、出来る限りの準備をお勧めします。持ち出せる金品はどれくらいか、住む場所、仕事、子どものことなど、準備しなくてはいけないものが思いの外たくさんあります。自分一人だけで(もしくは子どもと自分だけで)生活することのできる状態を作ることから始めましょう。女性(専業主婦)が家を出る場合、最も心配なことはやはり、お金の問題です。自分に収入がないと結婚生活がひどいものであった場合にも我慢しがちです。そういった場合には婚姻費用分担請求を考えて行動しましょう。自分に原因のない不和(配偶者の浮気や暴力)、自分に非のない別居(家を追い出されるなどやむを得ずの場合など)、であることを明らかにできる証拠を持てば、自分の収入が少ない、収入がない場合に配偶者に別居中の費用を請求できます。

家庭内、夫婦関係の問題がきっかけで家を出て暮らし始めたものの、離婚に有利となる証拠を隠滅された、頭を冷やすために実家に帰っただけなのに離婚届けが送りつけられてきた、など行き違いの元となることもあります。まずはできる限り同居している間に問題解決を図ったり、自分に有利となる証拠を探したりするなどの努力をしましょう。頭を冷やす、離れてみてお互いの大切さを考える、という手もありますが、時として夫婦の別居はそのまま離婚へと突き進むきっかけを作ってしまうこともあります。夫婦関係の修復を望む場合は特に、これは最後の手段と考えて安易に家を出ないことです。

共に暮らしてきた夫婦が別々に暮らし始めるということは、大変重大なことだという認識を忘れないで下さい。安易な策を選んだばかりに今後の人生の方向性がガラッと変わり、後悔することもあるのです。一瞬の怒りや悲しみに振り回され、家を飛び出してはいけません。冷静に賢く落ち着いて、これまで通り夫婦が一緒に考えることで、最悪の事態まで考えた夫婦にも修復の余地が見えることだってあるのですから。

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