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慰謝料請求とは、肉体的・精神的、また金銭的な損害に対して当事者から支払われる金銭のことです。さまざまな犯罪や違法行為に用いられるものであり、訴訟側の有益となる他、再犯の抑止にも繋げられています。離婚においては、浮気や不倫、DVと言った夫婦間で起こる被害に対し発生する形が一般的です。しかし、価値観の違いや性格不一致など、精神的苦痛が認められない際には発生しないケースがあるため、離婚と慰謝料請求が必ずしも結びつくとは限りません。では、一体どう言った条件であれば、請求が可能となるのでしょうか。
まず、離婚に関する慰謝料は、2つの種類に分けられます。「浮気や暴力など離婚に至った原因行為から生じる精神的苦痛に対するもの」と、「離婚をすること自体から生ずる精神的苦痛に対するもの」です。これらどちらかに当てはまらなければ、請求はできません。また前者における「原因行為」も、具体的に法律で定められており、不貞行為・暴力・悪意の遺棄・婚姻生活の維持への不協力・性交渉の不存在の5ついずれかが認められることが前提となります。
高額な慰謝料請求を実現するためには、上述の原因行為を具体的に表す証拠内容が大きなポイントとなります。中立な立場である裁判官から見て、いかに事実性の伴う主張・立証であるかで、金額が決められるからです。相場としては約50万円から400万円前後となっており、その他結婚年数や年齢によっても増減する形となります。有効な証拠を個人で用意することは、簡単ではありません。また浮気相手に対しての調査を要するのであれば、傷害を受ける、別件で訴えられる等の、危険も考えられます。そのため、探偵をはじめとした、第三者の調査機関を役立てるケースも少なくありません。
慰謝料は、離婚後の安定した生活を保障する重要な存在となるため、たとえ相手に対し同情心があったとしても、できるだけ多く取る努力をすべきです。親権を手に入れ、子育ても行うのであればなおさらです。専門知識、また第三者機関を有効に活用し、幸せな第二の人生に繋げましょう。