離婚に関する悩みを無料で専門家に相談できる
離婚をしてしまうと、世間からは冷たい目で見られがちです。後ろ指を指されてしまうと表現をした方が正しいかもしれません。離婚の原因には様々な理由があるとは思いますが、普通に暮らしていれば、そうそう離婚をすることは無いからです。異性交遊が不純なのか、金銭トラブルがあったのか、などと想像される方も多くいますし、自分自身もそう考えるかもしれません。しかし、昨今では離婚がそれほど悪いわけではないという考え方も若い世代を中心に広がりつつあります。できることならば世間には隠したい情報ですが、制度を利用して正当に隠すことは可能なのでしょうか。
結論から言ってしまえば、離婚歴を消すことは不可能でも、隠すことは可能です。離婚歴は現在の戸籍に記されているわけですので、その戸籍自体を新しい物に変更すれば良いのです。これは転籍と呼ばれるもので、役場の戸籍係に転籍届を提出するだけで簡単に変更が可能です。転籍した場合には新しい戸籍に変更されるため、離婚のことは記入されません。また、前妻などの記載もされないため、離婚歴が隠せるというわけです。
ただし、注意しなければならないこともあります。転籍によって隠すことは、戸籍謄本をもらった際に離婚に関する事項が記載されていないというだけであって、決して消えたわけではありません。除籍謄本を辿って見ていけば、離婚したという事実はすぐにわかってしまうことです。あくまで現在使われている戸籍謄本に歴が残らない程度の方法であることを理解した上での活用をお勧めします。また、転籍による方法の場合には、現在住んでいる地域とは別の地域へ転籍しなければならない点もデメリットと言えるでしょう。同市区町村内での転籍の場合は隠すことができませんので注意してください。
離婚歴はできれば消し去りたいものではありますが、隠すことは可能であっても、消すことはできません。もしも隠していたことがばれた時には、恋人などを動揺させる恐れもありますので、できれば隠す前に腹を割って話し合うことが必要なのではないでしょうか。